artscapeレビュー

伝統芸能伝承館《森舞台》ほか

2012年10月15日号

[宮城県]

佐藤邸を出発し、まず建築学会賞となった《森舞台》を訪れる。隈研吾がルーバーを活用する現在のスタイルに移行しつつ、地方で作品を展開した時期の作品である。登米のエリアはみやぎの明治村と呼ばれるように、幾つかの近代建築が残る。旧尋常小学校は明治20年代ながら、外光を多く採り入れるべく透明性の高い空間をもち、きわめてモダニズム的だ。次に裁判所など、和洋折衷の室内をもつ水沢県庁記念館を見学し、仙台に戻る。

写真:上から、隈研吾《森舞台》、登米の旧尋常小学校

2012/09/23(日)(五十嵐太郎)

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