artscapeレビュー
赤松玉女 個展
2013年06月15日号
会期:2013/04/23~2013/05/05
ギャラリーすずき[京都府]
まだ幼い愛娘を描いた作品がたくさん展示されていた。運動会、雪の日の外出、食事や遊びの時間など、描かれている場面はなにげない日常の情景が多い。どれもさらりと描かれている感じだが、線と混じり合う絵の具の滲み、淡い色彩がまばゆい光のように美しく、女の子の表情がよりいきいきと輝いて見えるから釘付けになってしまった。母娘の共作もそっとそのなかに混じるように展示されていた。祝福に満ちた愛おしい時間をいっぱいに感じてこちらまで幸せな気持ちになった。
2013/05/05(日)(酒井千穂)