artscapeレビュー
トーキョー・ストーリー2013 第2章「アーティスト」
2013年06月15日号
会期:2013/05/02~2013/07/07
トーキョーワンダーサイト渋谷[東京都]
1年ぶりに再開したTWS渋谷では、先月見たTWS本郷に続き、2013年度のクリエーター・イン・レジデンスの成果を問うオープン・スタジオが開かれている。アーティストは足利広、遠藤一郎、栗林隆の3人で、彼らは同時期にレジデンスを体験したことで意気投合し、「アーティストとしての生き方」「アーティスト自身」を提示するところからプロジェクトを始動したという。それはいいんだけど、作品は各展示室に置かれた鉄の檻(客も入檻できる!)と、メインルームで3面スクリーンに映し出される林や祠や鳥居の映像くらいしか見当たらない。これだけ? ショボすぎないか? 本郷の「第1章」では各自精一杯つくっていて見ごたえあったのに、これはないだろ。と思ったら、会期中「作品」であるアーティストが会場を変容させていくと書いてあった。そうか、お楽しみはこれからなのね。どうやら来るのが早すぎたようだ。
2013/05/04(土)(村田真)