2020年02月01日号
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artscapeレビュー

歌川国芳

2010年05月15日号

会期:2010/03/20~2010/05/09

府中市美術館[東京都]

土曜の午後とはいえ、ふだんは閑散とした郊外の公立美術館にしては異例のにぎわい。さて、国芳というと、巨大な骸骨が登場したり、アルチンボルド風の合わせ絵を工夫したり、奇想の系譜に連なる戯画家のイメージが強いが、その奇想が天保の改革による表現の弾圧に対処するサバイバル戦術だったと知ると、江戸の浮世絵師のたくましさとしたたかさを感じざるをえない。内容といい点数といい、そこそこ楽しめる展示ではあったが、やはり浮世絵は浮世絵、サイズも色彩も物質感もものたりなさが残る。

2010/04/24(土)(村田真)

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