2020年04月01日号
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artscapeレビュー

なかもと真生

2010年05月15日号

会期:2010/03/19~2010/04/11

大原美術館[岡山県]

大原美術館は、写真や映像作品、パフォーマンスやイベントなどの分野で活動するアーティストに注目したAM倉敷(Artist Meets Kurashiki)という企画を継続的に開催している。その第6弾として京都在住の作家、なかもと真生が紹介された。屋外と屋内の2箇所に、電化製品や木材などの廃品を銀色に塗装した、パソコンのマザーボードをイメージさせる巨大なインスタレーション。倉敷市水島地区での2年にわたるリサーチをもとに、同地区で収集された廃材を用いて制作された作品は、土地の歴史の物語であることも容易に想像できる。驚いたのは一緒に展示されていた構想メモやアイデアスケッチの数々。ぎっしりと細かく書き込まれたその量がまずすごい。全部をたどって見るのが難しいのだが、作家のキャラクターと努力は一目瞭然。作品との関連を示す簡単な解説があればより理解も深まったかもしれず、やや惜しい。
[写真=屋外展示風景]

2010/04/02(金)(酒井千穂)

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