2020年08月01日号
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artscapeレビュー

レゾナンス 共鳴──人と響き合うアート

2010年05月15日号

会期:2010/04/03~2010/06/20

サントリーミュージアム[天保山][大阪府]

昨年春開催の「インシデンタル・アフェアーズ」展に続く、第二弾の美術展。「レゾナンス(共鳴)」をテーマに、人が生きるうえで必然的に抱く思い、「生と死」「喜び」「悲しみ」「愛」「憎しみ」「笑い」などを20名のアーティストのさまざまな作品によって紹介する。作品ではなく、観る者と作品の関係を指し示している今展のテーマ自体も興味深く、有名なアーティストから若手の作品まで、表現手法も多岐にわたる作家の展示構成も前回に増して見応えがある。ただ、この館特有の空間のつくりや照明の影響のせいだが、作品自体の味わい深さを充分に堪能するまでには至らなかったものもあったのが惜しい。しかしながら、丁寧に工夫、熟考されたものであるのが良く解るし、それぞれの意味や視覚的な対比から作品を楽しめる点も面白い。美術に日頃あまり馴染みのない人にこそ足を運んでほしい展覧会だと思った。

2010/04/09(金)(酒井千穂)

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