2022年12月01日号
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artscapeレビュー

2015年04月15日号のレビュー/プレビュー

頭上ビックバン! 帽子おじさん 宮間英次郎 80歳記念大展覧会

会期:2015/03/21~2015/04/24

ナディッフギャラリー[東京都]

街で拾った電灯の笠やビニール人形、ぬいぐるみなどを積み重ねた巨大な帽子を被って出没する「帽子おじさん」こと、宮間英次郎の個展。キュレーションは畸人研究学会+都築響一で、会場には10点ほどの実物の帽子や写真パネル、メモなどがところ狭しと並んでいる。なにか創作したというより、ガラクタが勝手にくっついてきたといったほうが正しいような物件だ。これがアートかどうかはともかく、ヘタなアートよりインパクトがあるのはたしかだろう。ぼくが行ったときはちょうど宮間氏とキュレーターによるトークイベントの最中で、アーティストのトークにはない盛り上がりを見せていた。こういうアートのことなど考えない輩にアーティストは絶対かなわない。

2015/03/21(土)(村田真)

福士朋子「The Lucky☆Lucky Show」

会期:2015/02/11~2015/03/29

ナディッフウィンドーギャラリー[東京都]

『元祖FAXマンガ お絵描き少女☆ラッキーちゃん』の出版記念展。福士はもともと線描による抽象画を描いていたが、20年ほど前からファクスでマンガ「ラッキー☆ラッキー」を送りつけるようになり、やがてマンガもタブローとして制作、抽象画と並行して発表していた。最近はマンガの人気が高まったせいか、すっかり抽象画のほうは見かけなくなった(まだ描いてたらゴメン)。今回はホワイトボードにマジックインキで描いた美術ネタのマンガ5点の展示。内容はともかく、このホワイトボードという支持体はテンポラリーなタブローの素材として使い勝手がありそうだ。

2015/03/21(土)(村田真)

澤田知子 展──FACIAL SIGNATURE

会期:2015/03/14~2015/04/19

MEM[東京都]

写真集『澤田知子 FACIAL SIGNATURE』全300点のなかから108点を選んで展示している。服も背景も黒なのでポッチャリ顔がズラリと並んで壮観。どれも無表情に近く、化粧も薄めで似たり寄ったりだが、目のメイキャップとヘアスタイルは異なっている。ひょっとして違う人も紛れてるんじゃないかと注意深く見てみたが、どれも鼻が同じなので全部セルフポートレートだとわかる。このシリーズはニューヨークに滞在したときの体験に基づいており、すべて東アジア人に見えるように扮装したもの。彼女の場合「元顔」にインパクトがあるので、いかに変われるかより、いかに変わろうとしても変わらないかが見どころかもしれない。

2015/03/21(土)(村田真)

鎌田友介「半径7kmのダイアグラム」

会期:2015/03/20~2015/03/22

エリスマン邸[神奈川県]

横浜のエリスマン邸にて、鎌田友介の展示「半径7kmのダイアグラム」を見る。神奈川県にある作家の家から半径7km圏内にある歴史的な事象を幾何学的な星座のようなダイアグラムにマッピングする。その結果、家系と関わる石油産業、エリスマン邸とその設計者アントニン・レーモンド、そして戦争と焼夷弾がつながっていく。石油採掘―焼夷弾のミニュチュアを使う墨壺も制作していた。

2015/03/22(日)(五十嵐太郎)

相対性理論 presents「回折III」

会期:2015/03/22

東京ドームシティホール[東京都]

相対性理論のライブがどんな感じが見たくて行ってみた。音楽としては、ツーマンライブで企画され、先に演奏をしたジェフ・ミルズの方が圧倒的だった。相対性理論だが、本当に一言MCで、アンチ・クライマックスである。照明もやくしまるえつこにスポットという常識的なものでなく、むしろ邪魔するような特殊な演出だった。

2015/03/22(日)(五十嵐太郎)

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