2019年09月01日号
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artscapeレビュー

2015年04月15日号のレビュー/プレビュー

宇宙からの巨大怪物の襲撃/長い眠りから覚めたら

会期:2015/03/01~2015/04/15

Brillia SHORTSHORTS THIEATER[神奈川県]

ブリリア・ショートショート・シアターの宇宙ショートフィルムプログラムを見る。フランスのGuillaume Rieu『宇宙からの巨大怪物の襲撃』とオーストラリアのLuke Doolan『長い眠りから覚めたら』が面白い。前者はミュージカルとパニックモンスターもののまさかのメタフィクション的融合でコミカル、後者は短編ながら大作の雰囲気がある。

2015/03/12(木)(五十嵐太郎)

菅木志雄 展

会期:2014/11/02~2015/03/24

ヴァンジ彫刻庭園美術館[静岡県]

静岡のヴァンジ彫刻庭園美術館へ。もの派の菅木志雄展を見る。ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館や広島市現代美術館など、過去の再制作をいろいろ含むが、館の内外の空間を活用し、この場所のためにつくられたかと感じるくらい、うまく作品化している。ものの幾何学的なルールは、建築のデザイン手法にも通じ、興味深い。

2015/03/13(金)(五十嵐太郎)

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富士定景─富士山イメージの型

会期:2015/01/17~2015/07/05

IZU PHOTO MUSEUM[静岡県]

IZU PHOTO MUSEUMの富士定景展がいい。日本で最も多く被写体となった富士山の写真をたどるが、山は同じでもまわりの人や風景が変化する。第一部が明治期の海外からのまなざしなどのイメージ、第二部が阿部正直博士の気象研究。特に日本側と米軍側、おのおのからの戦争と富士山の写真が印象的。5年ぶりのIZU PHOTO MUSEUMだが、アーティストの杉本博司のデザインは、やはり建築家の設計と違うという感じは変わらない。建築の場合、全体の空間を統合する論理的な一貫性を重視すると思うのだが、IZUは、それと別の感覚が働いている。建築的か、どうかの分かれ目のひとつだ。

2015/03/13(金)(五十嵐太郎)

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《ふるさと井上靖文学館》《ベルナール・ビュフェ美術館》

[静岡県]

続いて、ふるさと井上靖文学館へ。視覚的な美術と違い、地味な資料になってしまう文学館はどうしても「見せる」のが難しい。ここもそうだった。この建物と向かいのベルナール・ビュフェ美術館は1973年のオープンで、いずれも菊竹清訓によるもの。2つは対照的な変わったデザインである。ビュフェ美術館は、作家や批評家の言葉を添えながえら、彼の生涯をたどる展示だ。細くとんがった人物造形のキャラ。無数の線で激しくひっかいた画風。1950年代の状況には合っていたと思うが、若くして成功した後、あまり作家として展開や成長がないように感じたので、ピンとこない。ビュフェ美術館で、3月15日スタートの「frame and refrain」展を設営中の杉戸洋に声がけし、絵の配列を決める途中を見せてもらう。あいちトリエンナーレの市美と連なる、さまざまな家型イメージの作品で楽しい。この前のケンジタキギャラリーでも空間インスタレーションだった。

写真:上=《ふるさと井上靖文学館》 下=《ベルナール・ビュフェ美術館》

2015/03/13(金)(五十嵐太郎)

-RYOJI SUZUKI LIVE AT THE BANKART- 鈴木了二 展“My Favorite Things”

会期:2015/03/10~2015/03/16

BankART1929[神奈川県]

BankART1929の鈴木了二展へ。断片的に見たことはあったが、絶対現場からDUB HOUSEまでの物質試行シリーズを総覧できる貴重な機会だった。最近の建築界で減る形へのこだわりや、メディアを横断する建築的思考が素晴らしい。原発プロジェクトの図面、僕の卒計と同じく千分の一スケールだった。

2015/03/13(金)(五十嵐太郎)

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