2019年07月15日号
次回8月1日更新予定

artscapeレビュー

2010年08月15日号のレビュー/プレビュー

Oコレクションによる空想美術館 アートバトルロワイアル

会期:2010/07/03~2010/07/25

トーキョーワンダーサイト本郷[東京都]

0000(オーフォー)、カオス*ラウンジ、now、20TN!(にじゅってん!)という表記するのも腹立たしいグループによるバトルショー。なかでもスーパーフラットなはずのネット上のマンガを量塊感あふれる物(ブツ)として見せたカオス*ラウンジと、8畳くらいの広さに「今」という字をコンクリートで固めて壊していくnowは、おじさんにもわかりやすかったナウ。

2010/07/21(水)(村田真)

TWSエマージング2010

会期:2010/07/03~2010/07/25

トーキョーワンダーサイト本郷[東京都]

公募展「トーキョーワンダーウォール」の入選者のなかから、さらに選ばれたアーティストを3人ずつ個展形式で紹介するエマージング展。今回は大小島真木、中田有美、佐藤翠で3人とも女性、のみならず、その前後の展覧会も名前から察するに全員女性ではないか。レベルも高い。大小島の物語の構築力にも舌を巻くが、なんといっても佐藤の絵画世界に脱帽せざるをえない。キャンヴァスにクローゼットの内部を描いたり、棚や鏡にペイントしたりしているのだが、その淡い色彩といい薄塗りの筆づかいといい達者なこと。いやあ得した気分。TWS、もっと注目されていい。

2010/07/21(水)(村田真)

没後25年 鴨居玲 終わらない旅

会期:2010/07/17~2010/08/31

そごう美術館[神奈川県]

1969年に安井賞を受賞、85年に57歳で世を去った具象画家の回顧展。醜くデフォルメされた人物像、暗い色調、露悪趣味などいかにも一世代前の日本の具象画といった印象だ。いまの若い人たちの軽快な絵と比べると、いったい鴨居はなにを悩んでいたのかと不思議な気がしてくる。あらためて時代の残酷さを感じてしまった。

2010/07/22(木)(村田真)

まつながえみ展

会期:2010/07/12~2010/07/24

ギャルリーパリ[神奈川県]

ぬいぐるみのような動物や花などのシルエットをパステルカラーで描いた絵。作品より作者本人のほうがキャラ立ちしているのが惜しい。

2010/07/23(金)(村田真)

ネイチャー・センス展

会期:2010/07/24~2010/11/07

森美術館[東京都]

吉岡徳仁、篠田太郎、栗林隆の3人展。どでかい美術館を3人で埋めるのだから、みんな最大級の仕事をしている。大量の白い羽毛を風で吹き上げる吉岡も、3面スクリーンの映像と血の池を出品した篠田も力作だが、もっとも納得したのは栗林の作品。森から型取りした広大な紙に穴を開け、土中から首を出してながめる趣向のインスタレーションや、島の海中部分を彫刻した作品など、見たいけど見えないものを可視化してくれた。

2010/07/23(金)(村田真)

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