2020年07月01日号
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artscapeレビュー

土佐正道 絵画展

2012年02月15日号

会期:2012/01/23~2012/01/29

Chapter2[神奈川県]

明和電機会長の土佐正道による絵画の個展。太陽の塔、瀬戸大橋、厳島神社、東京タワー、みなとみらい地区など、おもに大規模な建造物を描いたグワッシュ画が10点ほど。これらは約10年前に、昭和40年会のメンバーの指導を受けながら半年間で集中的に描いたものだという。それまでほとんど絵筆をにぎったことがなかったらしいが、そのわりにはウマイというか、理数系のきっちりした絵である。なによりおもしろいのは、たとえば太陽の塔なら正面ではなく裏側の黒い顔だけをアップで描いたり、厳島神社なら大鳥居を横から(つまり1本の柱として)描いたり、鳥取砂丘ならラクダに乗るための台をポツンと描いたりしていること。そのユニークな視点と、描写技術のギャップがおもしろいといえばおもしろいが、もう少し制作を続けていればどうなったか見てみたかった。これらの絵を肴に昭和40年会のメンバーが講評する記録映像も上映している。

2012/01/23(月)(村田真)

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