artscapeレビュー

菊竹清訓の訃報

2012年02月15日号

その日は昼前くらいから、新聞各社からの電話が立て続けに入った。そういうときは、決まって巨匠が亡くなったときである。内密にとは言われたものの、新聞社がネットでニュースを配信するより先に、すでにtwitter上で情報が流れていた。以前とは、ここの状況が全然異なっている。とすれば、紙媒体における訃報記事は、速報性ではかなわないのだから、よりまとまった論が重要になるだろう。今回は2社に寄稿したが、ポイントはメタボリズム運動を通じて1960年代の日本前衛デザインを牽引したこと、そして伊東豊雄ら、多くの建築家を事務所から輩出したことである。

2012/01/05(木)(五十嵐太郎)

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