2019年07月15日号
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artscapeレビュー

オルセー美術館展 印象派の誕生──描くことの自由

2014年08月15日号

会期:2014/07/09~2014/10/20

国立新美術館[東京都]

もう5、6回目だろうか、オルセー美術館展。毎回手を替え品を替えコレクションを小出しに紹介しているが、今年は第1回印象派展から140年になることから「印象派の誕生」をテーマとした。マネの《笛を吹く少年》を筆頭に、ミレー《晩鐘》、モネ《サン・ラザール駅》、アカデミズムの画家カバネルの《ヴィーナスの誕生》も含め、有名絵画・人気作品が目白押し。でもぼく的には、印象派の主流から少し外れたバジールの《バジールのアトリエ、ラ・コンダミンヌ通り》や《家族の集い》、床の輝きを見事に表現したカイユボットの《床に鉋をかける人々》、ヴェルレーヌとランボーが登場するファンタン・ラトゥールの《テーブルの片隅》、最愛の母を描いたホイッスラーの《灰色と黒のアレンジメント第1番》、印象派にはない独特の趣味を感じさせるティソの《ミラモン侯爵夫妻と子どもたちの肖像》などを見られたのがうれしい。次回は陳腐なアカデミズム絵画ばかりを集めた「ポンピエの画家たち」を特集してくれないかな。

2014/07/08(火)(村田真)

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