2019年07月15日号
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artscapeレビュー

「楽園としての芸術」展

2014年08月15日号

会期:2014/07/26~2014/10/08

東京都美術館[東京都]

三重と東京に拠点をもつアトリエ・エレマン・プレザンと鹿児島のしょうぶ学園で制作された、おもに知的障害者による作品展。こうしたいわゆるアウトサイダーアートには、たとえば人や車や数字などひとつのかたちを執拗なまでに繰り返し描いたり、終わりのない物語を延々と何十年も描き続けたり、こちらの拠って立つ「コモンセンス」を足下から揺るがしかねない恐るべき表現がしばしば混じってるものだが、今回は比較的穏健な作品が多く、肩すかしを食らった。多いのはペインタリーな抽象で、具象表現がほとんどないのも特徴だ。施設の指導方針もあるんだろうか。だいたいこの程度の抽象だったらよく見かけるし、東京オペラシティでやってる「絵画の在りか」と比べても見劣りする。比べるもんでもないが、しかし比ぶべくもないアウトサイダーアートというのも存在する。

2014/07/19(土)(村田真)

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