2019年11月15日号
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artscapeレビュー

KUAD graduates under 30 selected

2014年08月15日号

会期:2014/07/30~2014/08/07

京都造形芸術大学ギャルリ・オーブ[京都府]

公募によって集められた30歳未満の卒業生による展覧会に出品されていた池邊祥子服飾研究室による、古い衣服、つまり古着を収集・保存するプロジェクト「research and collect」について。ステートメントに「長い年月を経て残った衣服には、人間の歴史と個人の存在が克明に残されています」とある。個人の服という極めてプライベートな性質を持ったものが、逆説的に普遍的なものであり、もっともオープンな性質を持っているという、とても壮大なプロジェクトを感じた。資料としての展示は、服も写真も思い出の品も尊くそこはかとなく美しい。この作家によるライフワークとなるであろう本作は、劇的な変化はきっとないと思うが、どこかでしっかりと発表される機会を見てみたい。

池邊祥子服飾研究室 http://sicl.jp/

2014/08/03(日)(松永大地)

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