2019年07月15日号
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artscapeレビュー

倉敷市街、大原美術館、《有隣荘》、《林源十郎商店》、いがらしゆみこ美術館

2014年08月15日号

[岡山県]

倉敷は実に10年ぶりの訪問であり、前回に訪れたチボリ公園は閉鎖され、跡地にショッピングモールやアウトレットパークの商業施設が出現した。これはとても今風の変化である。一方、美観地区はさらに江戸後期風のデザインが増え、テーマパーク化が進む。より本物に近いテーマパークが求められたということか。また大原美術館の展示コレクションを久しぶりに見学し、エル・グレコやジャクソン・ポロックなど、早い時期によくこれだけ集めたものだと感心させられた。また最近は日本の現代美術を、レジデンスプログラムや《有隣荘》の期間限定展示などを通じて積極的にとりあげる。大原美術館の向かいにある《有隣荘》(1928)を見学したが、大胆な和洋中の折衷というか、併置のデザインが印象的だった。ともあれ、倉敷の街並みは歩いて楽しい空間になっており、コスプレ好きの人も来るという。《林源十郎商店》は、古建築を再生し、倉敷生活デザインマーケットとして賑わいの場になっていた。いがらしゆみこ美術館も、コスプレ記念撮影の場となっていたが、肝心の展示は倉敷の風景を書き下ろしで描いたシリーズ以外、内容は微妙だった。


大原美術館



有隣荘


林源十郎商店

2014/07/26(土)(五十嵐太郎)

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