artscapeレビュー
カタログ&ブックス│2014年8月
2014年08月15日号
展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
北山恒の建築空間
2002年発行の作品集『 ON THE SITUATION 』(ギャラリー間での個展カタログ)以降、現在進行中の《モンナカプロジェクト》までをまとめた作品集。「人と人の関係性をつくることから空間を構想してみよう。建築とは空間を仕切る壁の問題ではなく、空間と空間の『間:in-between』の問題なのだ。」[本書本文より]
大阪万博が演出した未来 前衛芸術の想像力とその時代
1970年に開催され、6,000万人以上を動員した大阪万博。太陽の塔・せんい館・鉄鋼館といったパビリオンの内容や武満徹ら芸術家の活動、具体美術協会などの動向を取り上げて、これまで語られなかった大阪万博と前衛芸術との関係性を分析する。海外の万博の成果も取り込みながら、音楽・映像・照明・機械で「未来」を演出した大阪万博の現代的な意義を浮かび上がらせる。[本書カバーより]
「Mother/Land」展カタログ
小山市制60周年車屋美術館開館5周年記念として今年の6月28日から開催されている展覧会「Mother/Land」の展覧会カタログ。ニューヨーク在住の原田真千子をゲスト・キュレータに迎え、土地と人、さまざまな理由で置き換えられた環境、状況、ディスプレイスメントについて考察する。参加アーティストは、鳥光桃代、ニコラス・ガラニン、古郷卓司、ラウラ・ホレリ、安田佐智種、シゲユキ・キハラ、ゲッラ・デ・ラ・バス、守章。
2014/08/18(月)(artscape編集部)