artscapeレビュー
黒瀬正剛展 shiroe
2015年03月15日号
会期:2015/01/28~2015/02/08
Millibar Gallery[大阪府]
絵が動き出しそう、というか、ひょっとして動いてはいないだろうか。小さな文字や記号にも見える粒が無数に集まって形や風景となっている。その粒のひとつひとつは、キャンバスにこびりつくようなマチエールで、それが細菌の集合体のように、極小な生命が自然発生したものみたいに見えてくる。キャンバスの上ににじみ出てきた、といったような。作為的なものをあまり感じないランダムさが不思議で魅力的な作品群。
2015/02/06(金)(松永大地)