2019年12月01日号
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artscapeレビュー

《showing》02「加納俊輔 山びこのシーン」

2015年03月15日号

会期:2015/03/03

京都芸術劇場春秋座[京都府]


写真作品から、写真を使った立体作品と展開している加納俊輔が、京都芸術劇場・春秋座の企画で、劇場にて公演作品を発表した。これまでの作品のプロセス(撮影した写真を出力して撮影して、また出力して撮影して……)を、舞台上に展開。角材やプラスチックの日用品などが演者によって動かされ、撮影され、その写真が投影される。キーワードである山びこに倣って、さまざまが対になっている、と。多少機械的な進行と構成に単調さが気になったものの、舞台上に置かれたモノに込められた加納のセンスと、撮影された写真の偶然性が楽しい。写真を舞台の上に持ち込んだ構造をしているが、これは明らかに写真という技法をつかった美術作家としての表現で間違いないのだろうな。アフタートークで「(客席から見えない位置では)僕が撮影していたんですけどね」とさらりと言ってしまうあたりが好印象だったりする。

2015/03/03(火)(松永大地)

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