2019年07月15日号
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artscapeレビュー

石川直樹 NEW MAP──世界を見に行く

2015年03月15日号

会期:2015/01/31~2015/02/22

横浜市民ギャラリーあざみ野[神奈川県]

17歳の夏休みに旅行し、作者の目を世界に向けさせることになったという「INDIA」に始まり(ただし写真はその後のもの)、北極から南極までを踏破した「POLE TO POLE」、それぞれの風土に根ざした世界中の建築を撮り歩いた「VERNACULAR」、日本を取り巻く南西諸島から北方の島々までを旅した「ARCHIPELAGO」、世界最高峰エベレストに2度目の登頂を果たした「8848」など、石川直樹の代表的な写真シリーズを展示。既存の地図に頼らず、自分の足と目で未知の地を歩いて写真に撮り、自分なりの世界地図を描いていこうという姿勢がタイトルの「NEW MAP」に示されている。しかしこういうのを見るとつい、「写真を撮るために旅に出るのか」「カメラを持たずに旅行できないのか」などと意地悪く思ってしまうが、石川にいわせれば旅と写真は最初から分ちがたく結びついているそうだ。たとえば登山したとき写真を撮らなければ登頂した証にならないように、旅と写真はもともと不可分の関係にあるという。そんな石川のインタビューや解説が載ってるリーフレット(マップみたいに開くと大判のエベレスト写真が現れるスグレもの)がタダでもらえる。しかも入場無料。こういう好企画はもっと宣伝したほうがいい。

2015/02/19(木)(村田真)

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