artscapeレビュー

映像芸術祭 MOVING2015

2015年03月15日号

会期:2015/02/06~2015/02/22

京都芸術センター 講堂ほか[京都府]


京都芸術センター・ギャラリーを使った八木良太、毛原大樹作品は、どちらも研究対象としての映像表現といった趣。作品自体はとても興味深いのだが、同センター内に配置された、坂西未郁や水野勝規、浦崎力の作品らとともに、全体を際立たせるキュレーションがあってもよかったのでは、と感じてしまう。大きく括る必要はないとも思うが、別会場、ARTZONEでの山城大督による濃いめのメッセージが詰まった映像作品や、ギャラリーの大きさを生かした大画面で迫る児玉画廊の宮永亮など、作品のパワーが溢れ出していた連携プログラムに本プログラムがやや見劣りしてしまう印象。

2015/02/13(金)(松永大地)

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