artscapeレビュー
「Mondrian / De Stijl(モンドリアン/デステイル)」展
2011年02月15日号
会期:2010/12/01~2011/03/21
ポンピドゥー・センター[パリ]
展覧会の前半は、モンドリアンのよく知られたスタイルの絵に到達するまでの道程を、1911年から1942年まで、年度ごとの部屋をたどりながら、詳しく紹介する。当然だが、いきなり到達したわけではなく、試行錯誤のあとがうかがえて興味深い。後半は、建築や家具を含めたデザイン運動の流れから、同時代をトレースしていく。こうして一同に並べていくと、ドゥースブルフやファン・デル・レックなど、同じようなスタイルでも、個別の差異やうまい下手が読みとれる。またモンドリアンのアトリエ、リートフェルトの展示空間、キースラーの作品などを1/1のスケールで再現展示していたのも嬉しい。
2011/01/01(土)(五十嵐太郎)