artscapeレビュー
加藤泉──日々に問う
2011年02月15日号
会期:2010/09/18~2011/01/30
彫刻の森美術館 本館ギャラリー[神奈川県]
家族で温泉旅館に来たついでに寄る。彫刻の森はもう10年ぶりくらいか。1階ロビーでは植栽の前にカラフルな木彫が置かれていて、まるでアフリカかニューギニアの工芸品みたい。2階のギャラリーも木彫が中心で、絵画はつけたし程度。やはり彫刻の森美術館だからね。こう見ると絵画が先か彫刻が先かわからなくなるが、でも彼の作品の特異性はイメージにあると思うので、個人的には絵画のほうがおもしろい。子どもは喜ぶか、さもなければ不気味がると思ったら、あまり反応せず。彼らは屋外にある巨大なハンモック状の「ネットの森」で遊んでるほうがいいみたい。やはり子どもは視覚より触覚優先の動物なのだ。彫刻も触覚性重視だけど、触れないからね。それにしても野外彫刻は寒い(作品が「寒い」という意味ではないすよ)。
2011/01/05(水)(村田真)
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