artscapeレビュー
カタログ&ブックス│2011年2月
2011年02月15日号
展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
建築のあたらしい大きさ
2010年9月18日〜12月26日まで豊田市美術館にて開催された同名の展覧会カタログ。金獅子賞受賞後に初めて展開された5つのプロジェクトを紹介。展覧会では、極小から極大へ、その視点をめくるめく変化させながら、未来の建築の可能性を示唆した。各プロジェクトの会場風景や模型写真、科学的な資料を用いて、石上自身がそれぞれのコンセプトについて語る。
建築とは〈からまりしろ〉をつくることである
世界の階層性について、ヒトの生物学的進化について、農耕の始まりについて、自然と人工について、生命と倫理について等々、これまで建築家が視野の外に置いてきた大きなテーマを取り込みながら、平田晃久が構想する新しい建築観。bilingual。[INAX出版サイトより]
建築とは何か──藤森照信の言葉
「X-Knouledge HOME」誌に掲載された、藤森照信氏の言葉を「建築とは何か」をテーマに再編集。さらに藤森ケンチクを代表する傑作「高過庵」の構成から完成までに描かれた全スケッチを特別収録。藤森氏の考える「建築」がこの1冊で分かります。[エクスナレッジサイトより]
建築家・松村正恒ともうひとつのモダニズム
戦後間もない愛媛県八幡浜市役所の一職員として、珠玉の学校建築や病院関連施設を設計した建築家、松村正恒。本書は、著者花田の博士学位論文をもとに構成された、松村とその建築に関する初の本格的論考。600頁を超える大著。
アーキテクチャとクラウド──情報による空間の変容
建築・都市・空間について、それぞれ専門の著者による、対談・インタビュー・リサーチを編集した一冊。
2011/02/15(火)(artscape編集部)