2021年12月01日号
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artscapeレビュー

小谷元彦展:幽体の知覚

2011年02月15日号

会期:2010/11/27~2011/02/27

森美術館[東京都]

あけましておめでとうございます。と、すでに2月に入ってこれを書いている。元旦は森美術館に初詣して、近くの朝日神社で小谷展を見る。反対ですね。でも神社仏閣教会でこの展示を見ても違和感がなかったかもしれない。それほど「あちら側」を感じさせる作品群だった。ちょうど1年前の「医学と芸術展」を思い出したのも僕だけじゃないだろう。実は小谷展は11月の内覧会でも見ていたが、そのときは急いで一周しただけだったのであらためてじっくり見ようと思っていたのに、今日は子ども連れなのでやっぱりじっくり見られなかった。でも子どもにもちゃんと伝わってきたようですね。ちなみに、某大学で「なんでもいいから展覧会を見て感想を書け」というレポート課題を出したら、約100人中5人が小谷展について書いてきた。これはBunkamuraの「モネとジヴェルニーの画家たち」、横浜美術館の「ドガ展」に次ぐ3位で、国立新美術館の「ゴッホ展」と同数だった。印象派と肩を並べる人気なのだ。もっと意外だったのがその感想で、難解だとか理解できないといった意見はほとんどなく、「楽しめた」「メッセージがダイレクトに伝わってくる」という意見が多かったこと。若い世代にはちゃんと伝わっているのだ。

2011/01/01(土)(村田真)

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