2022年01月15日号
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artscapeレビュー

フジイフランソワ展

2011年02月15日号

会期:2011/01/10~2011/01/22

Oギャラリーeyes[大阪府]

フジイフランソワの作品を見るのは2008年春に豊田市美術館で開催された個展「綯交(ナイマゼ):remix──フジイフランソワ、一体こやつのアートはいかに」以来。大阪での個展も久々の開催だった。以前よりも作品に使われる色の数が増えているようで全体的に鮮やかな印象をうけた。会場には、どら焼きに見立てた虎の毛皮の《とらやき》をはじめ、鈴付きの首輪をつけた《愛玩なまこ》や雀、滝を登る鯉の《瀑中愛玩図》などの「愛玩」シリーズ、柳の葉がカエルの屏風絵《やなぎにかえる》といった作品が並んでいた。和紙にアクリル絵の具や胡粉、ルイボスティーなどで着彩される作品の、ユーモラスなモチーフとかわいらしさ、毒っ気の絶妙なバランスもさることながら、生き物や植物に向けられた視線、その観察眼と慈しみが明白に表われた個展。独自の作品世界に今回も魅了された。

2011/01/22(土)(酒井千穂)

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