artscapeレビュー
白石綾子 展
2011年02月15日号
会期:2011/01/07~2011/01/22
ギャラリーQ[東京都]
近ごろ、ちょっと暗めな少女像を得意とする若手女性作家を輩出しているギャラリーQ。白石は、花柄の布を張った円形の画面に、身を丸めて寝ていたりうずくまっていたりする女性を描いている。どれもしどけない下着姿で、畳の上には衣服が脱ぎ捨てられ、おまけに顔が画面から切れていたり髪で隠れていたりするため、まるで小さな穴からのぞき見ているような淫靡な印象を与える。さらに、女性の腿や肩に刺青のように浮き出て見える地の花柄も、その印象を強めている。この地と図のダブルイメージはとても新鮮だ。
2011/01/08(土)(村田真)