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「こどもの情景──戦争とこどもたち」展/「ジョセフ・クーデルカ プラハ1968」展/「世界報道写真展2011」展

2011年07月15日号

東京都写真美術館[東京都]

3つの写真展が開催されていたが、いずれも非常時をテーマにしていた。「こどもの情景──戦争とこどもたち」展は意外におもしろく、社会が起す過酷な状況において、社会経験の少ない子どもがどう反応するかを考えさせられる。「ジョセフ・クーデルカ プラハ1968」展は、街が闘争の場となる歴史的な事件の貴重な現場写真だが、パネルの画質が粗く、もっと良いクオリティで見たかった。「世界報道写真展2011」展は、世界各地の悲惨な出来事を記録している。今はどうしても日本の悲劇に目を奪われがちだが、世界にはわれわれが知らなかった事件や災害があまりにも多い。その後、初台に移動し、ホンマタカシの「ニュー・ドキュメンタリー」展を見たが、金沢21世紀美術館とは逆の順番で構成されていた。ベタなドキュメンタリーとは一線を画する世界の切りとり方である。

2011/06/12(日)(五十嵐太郎)

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