artscapeレビュー
「驚くべき学びの世界」展
2011年07月15日号
会期:2011/04/23~2011/07/31
ワタリウム美術館[東京都]
デザインの視点から見たとき、北イタリアの小さな町において、なんという自由で創造性のある教育が行なわれているのかと感心させられる。これを経験した子どもはどんな大人になるのだろうか。ぐるぐると大きなリボンを巻いたような、平田晃久の会場デザインは実に彼らしい空間になっている。鑑賞者は、立体的に展開する一筆書きの面を追いかけ、ときにはそれが生みだす内部に入り、空間を体験していく。低コストでも充分に展示の場をつくるデザインだ。地下では、平田による建築模型展も同時開催されていた。
2011/06/14(火)(五十嵐太郎)
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