2022年10月01日号
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artscapeレビュー

les signes:五影華子・寺脇さやか

2011年07月15日号

会期:2011/06/20~2011/06/25

Oギャラリーeyes[大阪府]

さまざまな媒体を通して日常に氾濫する情報は瞬く間に消費されていくが、ときに断片と化したそれらの“残像”だけが記憶として浮かび上がってくるという経験は誰にでもあることだろう。今展は、記憶や経験から呼び起こされるそのような像や現象から、新たなイメージが生うまれるという創作の兆候に注目し、企画された展覧会。近くで見ると絵の具の厚みとダイナミックな筆致が確認できるが、靄のかかった朧げな光景だが目に見えない湿気の触感やその重みも想起させる五影の油彩画と、雑誌やグラビア、アダルトビデオに登場する女性のイメージをモチーフに描く寺脇の作品が展示された。それぞれまったく異なる作風なのだが、不思議にも展示にあまり違和感がなかったのが興味深い二人展。

2011/06/20(月)(酒井千穂)

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