2022年12月01日号
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artscapeレビュー

「プラド美術館所蔵:ゴヤ──光と影」記者発表

2011年07月15日号

会期:2011/06/14

スペイン大使館[東京都]

ゴヤといえば40年前、ぼくが高校生のときに国立西洋美術館で「ゴヤ展」を見たなあ。このときは《裸のマハ》と《着衣のマハ》が対で出品されたり、晩年の壁画「黒い絵」がパネル展示されたりして話題を呼んだ。もうひとつ覚えているのは、当時500~600円が一般的だったカタログがこのとき800円もして驚いたこと。以来カタログは分厚く高価になる一方だ(といっても一般書籍に比べれば割安だが)。で、40年ぶりの「ゴヤ展」はやはり国立西洋美術館で開催されるが、残念ながらマハは着衣だけで裸のほうは来られないそうだ。裸も見たいよお。でも、ゴヤ特有の暗さを放つ肖像画が何点か来るし、晩年の自画像も見られるので楽しみ。ところで、西洋美術館の青柳正規館長はあいさつで、タイトルの「光と影」を「光と闇」に間違えていた。館長、「光と闇」はつい先日まで西洋美術館でやっていた「レンブラント展」のキャッチコピーですよ。かくも西洋絵画には「光と闇」の表現が多いというか、日本人は西洋絵画に「光と闇」を見出したというか。はからずも東西の絵画表現の根本的な違いにまで思いを馳せてしまうのだった。

2011/06/14(火)(村田真)

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