2022年10月01日号
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artscapeレビュー

森田麻祐子 展「ニッチャンの日課」

2011年07月15日号

会期:2011/06/03~2011/06/09

BAL gallery 33[兵庫県]

神戸のファッションビルの中にあるギャラリーで開催された個展。過去作と新作を合わせた発表だったが、個人宅の一室のような窓やソファのある展示空間が森田の作品世界によく似合っていた。森田が描く女の子や動物のモチーフ、パステルカラーの色彩などからは一見「かわいい」という言葉が真っ先に浮かんでくるのだが、画面にはいつも幾何学的なパターンや音楽的な要素が織り込まれ、例えばまるでフーガの楽曲を聴いているような楽しさやパズルを組み合わせて遊ぶときのような面白さがある。各作品は独立したイメージでもあるのだが、描かれた形や色には連関した要素があり、見る者は自由にそれぞれを組み合わせた物語を想像することができる。私がこれまで見たなかでもっとも広いスペースでの個展であった今展、訪れた人たちがみんな長居しているのも印象的だった。

会場風景

2011/06/04(土)(酒井千穂)

2011年07月15日号の
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