artscapeレビュー

路上 On the Road

2011年07月15日号

会期:2011/05/17~2011/07/31

東京国立近代美術館ギャラリー4[東京都]

「路上」というからストリートアートでも紹介されるのかと思ったら、そんなはずもなく、岸田劉生の《道路と土手と塀(切通之写生)》や東山魁夷《道》など文字どおり道路を描いた絵から、ラウシェンバーグや荒川修作らどこが路上なんだかわからない作品まで多々そろえてあった。おもしろいのは、銀座の建物を道沿いに片っ端から撮った木村荘八の『アルバム・銀座八丁』(1954)と、同様のコンセプトによるエド・ルシェーの『サンセット・ストリップ沿いのすべての建物』(1966)が並べてあること。「どうだ、日本人のが早い(ものもある)ぞ」と自慢しているかのようであった。

2011/06/22(水)(村田真)

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