artscapeレビュー

布野修司『建築少年たちの夢』

2011年07月15日号

『建築少年たちの夢』は、筆者も寄稿する『建築ジャーナル』が初出なので(連載時のタイトルは異なる)、ときどき読んでいたが、350ページ超の分厚い本として刊行された。布野さんの同世代からその上の建築家の評伝であると同時に、著者の個人史を重ねあわせながら、ポストメタボリズムの70年代を鮮やかに、そしてリアルに描く。活字化されていない証言やエピソードが断然おもしろい。僕の名前はA-cup絡みで登場していた。

2011/06/27(月)(五十嵐太郎)

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