2019年07月15日号
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artscapeレビュー

被災地調査(気仙沼市、石巻市雄勝町、石巻市牡鹿半島、牡鹿郡女川町)

2012年08月15日号

[宮城県]

あいちトリエンナーレ2013に参加するイギリスのアーティスト、ブラストセオリーのリサーチで、気仙沼、南三陸町などの被災地をめぐる。雄勝と牡鹿半島では、浜の漁師にインタビューを行なう。これがどのように来年の作品につながるのかが、楽しみである。個人的には、3月はまだ残っていたのに、女川のマリンパルが消えていたことにショックを受けた。ここではほとんどの瓦礫が消え、もはや保存される倒壊ビルしか残っていない。
翌日もブラストセオリーのリサーチで、NHK仙台にてディレクターへのインタビューに立会う。震災直後の閖上取材のときの映像を見せてもらったが、筆者が3月下旬にまわったときとほぼ同じ風景だった。むろん、そのときにはかろうじてクルマが走ることができる道路ができ、被災者は別の場所に移動していなくなっていたが、遺体捜索を優先し、瓦礫を片付けていなかったからだろう。改めて重要な状態を見たのだと気づく。

写真:上から、雄勝、気仙沼、牡鹿・富貴浦

2012/07/12(木)・13(金)(五十嵐太郎)

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