2019年07月15日号
次回8月1日更新予定

artscapeレビュー

ALA建築プロジェクト 建築学生の挑戦「都市と空き地 vol.1」

2012年08月15日号

会期:2012/07/25~2012/08/19

アートラボあいち 2階・3階[愛知県]

アートラボあいちにおける、建築学生の挑戦「都市と空き地」展を見る。名古屋の9つの研究室が参加し、期間限定の空き地の活用を提案するもの。想像していた以上に、どれもつくり込んだ模型で、なかなかの力作揃いだった。筆者が審査員となり、トリエンナーレでの使いやすさ、仮設と空き地の利用という視点から、1位から3位と佳作を決定する。
最優秀賞の名城大学谷田研究室は、空き地のまわりを足場で取り囲むというもの。この構築物を用いて、さまざまなアクティビティを誘発するが、興味深いのは、名古屋らしさ=金の鯱ということで、全体を金色に塗っていること。ほかのどの案にもない、名古屋的なものへの、あえてキッチュな提案がよかった。2位は、名古屋大学の恒川研究室による、両サイドのビルのパラペットに引っ掛けながら、幾重にもカーテンを吊るすというもの。これもカーテンの引き具合によって、さまざまな場を生みだす。そして3位は名古屋工業大学の伊藤研究室。空き地の状態を残すように、コの字型の建物をつくる。3年で壊すにはもったいないが、むしろ3年後にこういう建物がつくられると、空き地が残ったかのようで興味深い。

2012/07/25(水)(五十嵐太郎)

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