artscapeレビュー
2015年09月15日号のレビュー/プレビュー
水と土の芸術祭2015
会期:2015/07/18~2015/10/12
4つの潟及び市内全域[新潟県]
水と土の芸術祭、ドットアーキテクツの《潟の浮橋》へ。ゆらゆら体感する強烈な体験だった。SHELTER Project GOZU-NSの《TINY HOUSE》は、資源活用による、ジブリに出てくるような童話的な家である。
水と土の芸術祭は、まさに潟をめぐる旅だった。坂道はないが、駐車場から結構歩く。やはり、建築ディレクターとして曽我部昌史が入っているので、彼の人脈に連なる建築系の参加者が多い。各地の作品、サイトスペシフィックなテーマによく応え、周囲の建築見学もついでにできるのが魅了だ。
上=ドットアーキテクツ《潟の浮橋》、下=PROJECT GOZU-NS《TINY HOUSE》
2015/08/11(火)(五十嵐太郎)
安藤忠雄《新潟市立豊栄図書館》《新潟市立葛塚中学校》
[新潟県]
竣工:2000年、2004年
安藤忠雄の《豊栄図書館》を再訪した。アスプルンドを彷彿させる円と正方形を組み合わせた幾何学的な空間でコンパクトにまとめる。同じく安藤による《葛塚中学校》は、運動場に対して円弧が大きく展開し、外からスタジアムのようにも見える。V字柱は《フォートワース美術館》を想起させる。
上から、《豊栄市立図書館》外観、同内観、《葛塚中学校》遠景、同外観
2015/08/11(火)(五十嵐太郎)
内井昭蔵《新発田市民文化会館・公民館》《蕗谷虹児記念館》
[新潟県]
竣工:1980年、1987年
新発田市まで足をのばす。内井昭蔵による《新発田市民文化会館・公民館》と《蕗谷虹児記念館》。前者は、ホールの形状がそのまま空間の構成にも反映しているが、後者はロマンティックな教会風でまとめ、隣接しながら作風の変化を感じさせる。
上=《新発田市民文化会館・公民館》、下=《蕗谷虹児記念館》
2015/08/11(火)(五十嵐太郎)
アントニン・レーモンド《新発田カトリック教会》
[新潟県]
竣工:1966年
レーモンドによる新発田カトリック教会は、札幌で見学したものと似たタイプだった。
2015/08/11(火)(五十嵐太郎)