artscapeレビュー

2015年09月15日号のレビュー/プレビュー

《北方文化博物館》

[新潟県]

《北方文化博物館》に移動。目的の正三角形プランの茶室、三楽亭は想像以上に大きい。特殊形状ゆえに、細部で興味深い処理がいろいろなされている。メインの豪農の館は、中庭があるゆったりとした空間である。

2015/08/11(火)(五十嵐太郎)

天寿園

[新潟県]

新潟市内に戻り、天寿園へ。芸術祭の関係では、宮内由梨の《ろくろ首》と、岸本真之の大量に皿や湯のみをつなぐ、《つぎつぎきんつぎ》を見る。村野藤吾の《瞑想館》は、圧倒的にユニークな表現主義的な外観だが、内部空間はひどい。ただし、村野死後の建設である。学部2年の課題でこういう平面が出たらダメ出しだろう。

上=天寿園《瞑想館》、中=宮内由梨《ろくろ首》、岸本真之《つぎつぎきんつぎ》

2015/08/11(火)(五十嵐太郎)

新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)

[新潟県]

竣工:1998年

りゅーとぴあを再訪した。連結する屋上庭園は気持ちのいい空間である。

2015/08/11(火)(五十嵐太郎)

細海拓也《HOUSING COMPLEX NIIGATA I》

[新潟県]

竣工:2013年

U-35に出品していた細海拓也の設計したマンションの外観を見学する。郊外物件と思いきや駅に近いけっこういい場所だった。横に長くのび、ときに上下に接続するバルコニーが、ガラス面と絡みあいながら、立体的なヴォリュームの構成として効いている。

2015/08/11(火)(五十嵐太郎)

武井誠+鍋島千恵/TNA《上州富岡駅》

[群馬県]

竣工:2014年

TNAの上州富岡駅へ。大きな白い板のような屋根が浮かぶ。細い柱で高く持ち上げ、離れると天板の下の隙間から山や周囲の住宅、あるいは小さなホームの屋根が見え、さわやかな新しい風景を形成している。下部は近代建築の街を意識したレンガ積みの壁で、駅周辺の床までテイストを連続する。

2015/08/12(水)(五十嵐太郎)

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