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小島えいゆ個展 風雷雲龍ズ漫画

2017年04月15日号

会期:2017/04/04~2017/04/16

アートライフみつはし[京都府]

漫画家の小島えいゆに出会ったのは5年前のこと。彼は俵屋宗達の《風神雷神図屏風》から着想した巨大な屏風作品で個展を開催していた。その力強い線描、漫画家ならではの大胆な構図と画面構成、なにより画面からみなぎるパワーに圧倒されたことを覚えている。そして今回、5年ぶりとなる個展で小島が選んだ題材は、やはり俵屋宗達の《雲龍図屏風》だ。ストーリーは前回から繋がっており、タツノオトシゴから転生した龍に乗る風神と、瀧登りする鯉から転生した龍に乗る雷神が再び対決するまでを、四曲一隻の屏風3点で表現している。しかも本展では会期前半を公開制作とし、観客に制作過程を見せるサービスぶりだ。小島によると、この屏風シリーズは3部作として構想しており、本作は第2部に当たる。こうなったらぜひ完結編まで漕ぎ着けてほしい。また5年後になるかも知れないが、次回の個展を今から楽しみにしている。そして、第1部から第3部までの全作品を一挙に公開する機会を設けてもらえるとありがたい。

2017/04/05(水)(小吹隆文)

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