artscapeレビュー
佐伯裕武+デザインホーム《七読の家》
2017年04月15日号
[宮城県]
最後の10件目は仙台市内の佐伯裕武による《七読の家》へ。これも震災による建替えだった。施主が研究者ゆえに、大量の本をいかに収蔵するかがテーマである。中央の書庫に閉じ込めず、家の内壁をすべて本棚とし、さまざまな読書の場をつくり、むしろ内側をサービスのコア空間とし、高齢者対応の空間とする。壁が本棚になっているために、通常の窓は少ないが、2階に設けたハイサイドからの光が降り注ぐ。
2017/03/05(月)(五十嵐太郎)