artscapeレビュー
日本・デンマーク外交関係樹立150周年記念 スケーエン:デンマークの芸術家村
2017年04月15日号
会期:2017/02/10~2017/05/28
国立西洋美術館[東京都]
Skagenと書いて「スケーエン」と読むそうだ。デンマークの北部にある漁村で、ここに19世紀末から20世紀初頭にかけて画家や詩人、作曲家が集まり、国際的な芸術家村として知られたという。そのスケーエンに集った画家たちによる59点の作品が紹介されている。ま、はっきりいってド田舎だけに、農村リアリズムっていうんでしょうか、ジュール・ブルトンやバスティアン・ルパージュ風の写実的な風景画ばかり。しかも北方に位置するため光を渇望するせいか、白を多用するのが特徴だ。さわやかだけど、それだけ。だいたいヨーロッパもアメリカも日本も、時代を問わず、田舎に行くほどリアリズムが尊ばれるのはなぜだろう。なにか普遍的な法則があるのかもしれない。
2017/03/16(木)(村田真)
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