artscapeレビュー
磯崎新《サンジョルディ・パレス》、サンティアゴ・カラトラバ《モンジュイックタワー》ほか
2017年04月15日号
[スペイン]
民族学博物館は三角形の単位を反復するプランで、必然的に什器や展示デザインもそれにあわせてつくられている。下階には収蔵庫の外周を見せる空間もあった。カタルーニャ考古学博物館もやや変形プランだが、展示の見せ方は面白い。円形の上階にあがると、周囲をぐるりと図書館の本棚が囲む。モンジュイックの丘は、磯崎新のサンジョルディ・パレス、カラトラバのタワー、オリンピック・スタジアムが、レガシーとしていまも残ると同時に、各種のミュージアム群も万博のレガシーとして本当によく揃う。都市開発とセットとはいえ、日本のポスト万博・オリンピックとだいぶ状況が違う。
写真:左上3枚=民族学博物館、左下=《サンジョルディ・パレス》、《モンジュイックタワー》、右上3枚=カタルーニャ考古学博物館、右下=オリンピック・スポーツ博物館、オリンピック・スタジアム
2017/03/29(水)(五十嵐太郎)