artscapeレビュー
パロディ、二重の声 日本の1970年代前後左右
2017年04月15日号
会期:2017/02/18~2017/04/16
東京ステーションギャラリー[東京都]
テーマがパロディだけに、一部の作品を除き、撮影自由だった。1960年以降の現代美術と1970年代のサブカルチャー(ビックリハウスや漫画など)の交差を示しつつ、最後のパートはマッド・アマノの著作権侵害をめぐる裁判の顛末を紹介する。個人的には、名古屋で刊行されていた全ページが白紙の雑誌が印象に残った。かつての自由なパロディ表現を見ながら、現在がいかに著作権でがんじがらめになり、また、すぐにネットでパクリと炎上することで、不自由な社会になったのかを思い知る。
2017/03/11(土)(五十嵐太郎)
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