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北海道卒業設計合同講評会2017

2017年04月15日号

会期:2017/03/16

北海道大学 遠友学舎[北海道]

北海道卒業設計合同講評会2017の審査を、五十嵐淳、島田陽、増田信吾と行なう。総数が多くないので、参加者全員が、3分の発表+7分の講評を与えられた贅沢な場だった。審査員と学生が近い場はよい。最終的に八木悠が最優秀に選ばれる。火葬場はよくあるテーマだが、絵も詩もよく、身寄りのない人の施設ゆえに、死者が一人称で語る空間の構想は初めてかもしれない。また、せんだいデザインリーグのエスキス塾でも見た作品だが、駒場寮の経験者としては学生の自治・共同体を考える案を応援するという意味で、個人賞には鳴海舜の京都の大学寮を選ぶ。

2017/03/16(木)(五十嵐太郎)

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