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諏訪直樹没後20年追悼展 黙契の歳月

2010年10月15日号

会期:2010/09/13~2010/09/25

コバヤシ画廊[東京都]

諏訪とほぼ同じ時代を生き、似たような問題意識を抱えていた岡村桂三郎、鈴木省三、中上清、山本直彰に諏訪を加えた5人展。同展を企画した北澤憲昭氏は案内状のなかで、「彼が没したのちの20年は、まさに絵画隆盛の時代であり、次々と繰り出される新しい絵画の試みは、いまでは分厚い層を成している」と書いているが、どうだろう。彼らの絵画の試みと現在の絵画の隆盛にはあきらかに断絶があり、両者のあいだにはなんの関係もないように思える(岡村は例外かもしれない)。諏訪の名前がほとんど忘れ去られているのはそのためだ。そこが悲しい。

2010/09/24(金)(村田真)

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