2020年07月01日号
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artscapeレビュー

クーバッハ─ヴィルムゼン「石の本彫刻展」

2010年10月15日号

会期:2010/09/13~2010/10/02

ギャラリー新居[東京都]

この8月、安藤忠雄の設計でドイツにクーバッハとヴィルムゼンの彫刻美術館が完成したのを記念する展覧会。作品は、世界中のさまざまな石を本のかたちに彫った彫刻が20点ほど。石の本というのは魅力的だ。重いし、開けないし、たとえ開いたとしても(どうやって?)文字が書いてないのが難点だが、文字の代わりにはるかに時代を超えた情報がつまっているし、なにより燃えないのが最大の強みか。大理石の本を見ていて、西洋の古書にしばしばマーブリングの装飾が施されていることを思い出した。マーブリングとはまさに大理石模様のこと。そうか、石が本になろうとしたのではなく、昔から本は石に憧れていたのだ。

2010/09/24(金)(村田真)

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