artscapeレビュー
医学と芸術展
2010年01月15日号
会期:2009/11/28~2010/02/28
森美術館[東京都]
ひとことでいえば「医学と芸術の出会い」なのだが、医学の概念も芸術の概念も拡大し続ける一方なので、かなり大風呂敷を広げた印象だ。展示はレオナルドの解剖図から、エジプトのミイラ、死体を樹脂で固めて薄切りにしたプラスティネーション、義手・義足・義眼、手術用具、デミアン・ハーストの手術中の絵、やなぎみわや松井冬子の作品まで、じつに多彩で満腹感がある。どうでもいいけど、医者であり、初めて聖母子像を描いたとされる(もちろん伝説だが)、つまり医学と芸術の最初の接点ともいうべき聖ルカについて、展示でもカタログでも触れられてないのはなぜだろう?
2009/12/13(日)(村田真)
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