artscapeレビュー
カタログ&ブックス│2010年1月
2010年01月15日号
展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
杉本博司 今児島──アート・建築・拾集
2009年4月25日から5月17日まで大原美術館で行なわれた「杉本博司 今児島──アート・建築・収集」展のカタログ。この展覧会では杉本博司の写真は勿論、自身の制作の思想の基となる拾い集めた物の展示を行なっている。カタログではそれらを杉本氏自身の撮影とキャプションで構成されていて、作品の内面性を感じることが出来る。
世界の、アーティスト・イン・レジデンスから
世界中から集まったクリエイターたちが制作や発表を行なう活動、アーティスト・イン・レジデンス。通称「AIR」。この本ではカタログのように、アーティストやAIRの活動紹介を行なっている。巻末には厳選された520件のAIRの連絡先が掲載されている。
THE JOY OF PORTRAITS/Keizo Kitajima
2009年5月22日から7月5日までラットホールギャラリーにて開催された、北島敬三個展「PORTRAITS」を記念し発売された写真集。第1巻には1992年にはじめられ現在もつづくポートレートシリーズ「Portraits」が、第2巻には、「Tokyo 1979」「NewYork 1981-1982」「U.S.S.R. 1991」などが収められている。全2巻ケース入り、限定1,500部。
Any:建築と哲学をめぐるセッション 1991-2008
20世紀最後の10年に開催された建築と哲学をめぐる国際会議Any Conference──日本語版議事録のみに収録された全討議を集成。磯崎新、浅田彰、柄谷行人による2008年の討議を新たに収録、建築─批評─哲学が直面する現在的課題に迫る[本書帯より]。
ビルディングの終わり、アーキテクチュアの始まり 10 years after Any
本書に収録された磯崎新、浅田彰によるテキストは、1991年から2000年まで世界の諸都市で開催された、建築と哲学を討議する《Any Confernce》のために共同で執筆されたものである。巻頭に、現在の建築状況を解読する磯崎新の書き下ろし論考を収録[本書帯より]。
2010/01/15(金)(artscape編集部)