2021年12月01日号
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artscapeレビュー

「槇研の本」編集委員会『都市のあこがれ──東京大学槇文彦研究室のその後とこれから』

2010年01月15日号

発行所:鹿島出版会

発行日:2009年10月

東京大学における槇研究室の卒業生が、学んだことを現在の視点から振り返るエッセイを集めた本である。卒業生はさまざまな活動に関わっているが、やはり寄稿したOB、OGは、教員になっている人が多い! 全体としては、テーマごとに7章に分けているが、タイトルにも使われているように、「都市」のキーワードが多い。都市との対話から建築をデザインしていく姿勢がうかがえるだろう。『見えがくれする都市』への参照も目立ち、研究室のバイブルだったことがわかる。槇文彦は、1979年から89年まで教鞭をとっており、筆者もちょうどその最後の頃に学部生だったので、設計のエスキスを受けたことがある。また同書には、赤川貴雄、新堀学、本江正茂、鹿野正樹らの同級生が寄稿している。巻末には各年の論文タイトルの一覧もつく。

2009/12/31(木)(五十嵐太郎)

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