artscapeレビュー
デジタル・クリエイティブ・カンファレンス──テクノロジーとアート、その未来を考える
2011年03月15日号
会期:2011/02/12~2011/02/13
専門ではないが、ブリティッシュ・カウンシルが企画したデジタル系のシンポジウムに参加した。ビル・トンプソンの講演に続き、ドリュー・ヘメント、南條史生、五十嵐がコメントを行ない、司会は大西若人がつとめた。前日のインテリアのイベントに続き、アウェイな場だったが、普段使わない脳を使い、頭の体操になる。デジタル技術を用い、誰もが表現に参入しやすくなることで、すべてがアート化するという南條の発言が注目を集めた。筆者は、ある意味でもっとも遅れたテクノロジーの建築の立場から(今でも木造や煉瓦造の家に住み、二千年前のローマ建築や千年前のゴシック大聖堂を簡単に超える建築をつくるのは容易ではない)、現在のデジタル技術がどのような影響を与えているかを語った。
2011/02/12(土)(五十嵐太郎)