2023年01月15日号
次回2月1日更新予定

artscapeレビュー

女子美スタイル☆最前線 JOSHIBI Degree Show 2010

2011年03月15日号

会期:2011/02/11~2011/02/14

BankARTスタジオNYK[神奈川県]

女子美の卒業・修了制作から選抜された123人の展示。絵画、彫刻、デザイン、工芸、メディアアートと多岐にわたるのでとりとめがなく、目に止まった作品はわずかしかない。織物を織るように絵を描く福井裕子、夜景を流麗なタッチで描写した市川陽子、そして、高さ40センチほどの細長いガラスの角柱を1本立てただけの伊藤沙由美くらい。こういうシチュエーションでは「パッと見」が重要なのだ。ところで、女子美は男子しか美術学校に入れなかった100年以上も前、女子にも門戸を開こうというんで開学した学校だけど、いまやどこの美大も女子学生が大半を占めるようになった。そこで女子美のとるべき選択肢は、もう役割は終わったと独自性を放棄する(つまり男子を受け入れていく)か、逆に女子学生だけというこれまでの蓄積を踏まえてイニシアティブをとっていくかだ。いま見ていると、どうも前者の道を歩んでいるように思えるのだが、もし「女子美スタイル」というものを本気で標榜するならば、後者の路線を開拓していく必要があるだろう。ま、どうでもいいけど。

2011/02/12(土)(村田真)

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